KuroMikanのゲーム業界ニュースのお時間です。ゲーム業界人や業界を目指す方向けのニュースをお届けします。
9月24日、フジゲームスは開発中の新作RPG「BLACK STELLA(ブラックステラ)」の開発を中止し、プロジェクトを終了させる旨の発表を行いました。事前登録なども開始しており着々とリリースに向けて準備していたところでしたが、「現状の開発状況や今後の市場動向などを勘案し検討した結果、ユーザーが継続的に楽しめる長期にわたるサービスとして提供することは困難であると判断した」とのことです。
6月28日にはリリース延期を行っており「このパターンはもしや……」と思っていたら、まぁこうなりましたね。
「ブラックステラ」の制作発表時、こんな謳い文句でデビューしました。
PRタイムスより引用◼️ティザーサイトにて『BLACK STELLA -ブラックステラ-』の制作陣を先行発表!
世界観設定に鈴木貴昭氏、シナリオ制作に丸戸史明氏、長月達平氏、稲葉義明氏、他多数の作家を迎え本編シナリオ、キャラクターシナリオ合わせて100万文字に及ぶシナリオボリュームのRPGとなっております。また、メインビジュアル・キャラクターデザイン・モンスターデザインに、おぐち氏を迎え『BLACK STELLA -ブラックステラ-』の世界を創りあげております。■制作陣
○世界観設定 :鈴木貴昭氏「ガールズ&パンツァー」
○シナリオ :丸戸史明氏「冴えない彼女の育てかた」
長月達平氏「Re:ゼロから始める異世界生活」
稲葉義明氏「ルガルギガム」
○キャラクターデザイン:おぐち氏
錚々たる顔ぶれの作家陣からもわかるように、主にシナリオ関連を推していたようです。
じゃあ実際のゲームはというと……。
メイン4人+控え2人を編成するターン制コマンドバトルです。
メインメンバーが戦闘不能になるとグラブルのように控えメンバーとチェンジするようです。
通常攻撃、アクションスキル、必殺技があり、同一ターンに複数の必殺技を発動することでチェーンになる、といった戦闘システムです。
FDシステムというのは、イラストを装備して能力をカスタマイズするいつものやつ(要するにFGOの概念礼装)です。
2020年リリースのゲームとしては、戦えるクオリティラインに到達していないのがよくわかります。擦り尽くされた戦闘システム、スタイリッシュとは程遠い3頭身キャラ、ブラウザゲー未満のUI、どこをとっても売れる要素がありません。開発会社名は明らかにされておりませんが、プロジェクト中止の判断は英断だったと思います。
ただ、お蔵入りされてしまったシナリオだけは、いつかどこかで救済されることを願うばかりです。