日本時間の2020年7月3日、Triple Perfect社主催のオンライン格闘ゲームイベント「EVO Online」の中止が公式Twitterで発表されました。その理由がまた酷い…。
— EVO (@EVO) July 3, 2020
過去24時間にわたって、最近Twitterで公開された深刻な申し立てに対応して、当社の将来に関する一連の重要な決定の初案を作成しました。 ジョーイ・キュラールは、もはやEvoに関与しなくなります。 現在、彼の会社からの完全な分離に向けて取り組んでおり、彼のすべての責任から解放されました。
今後は、トニーキャノンがCEOを務めます。 この立場で、彼は内部および私たちのイベントの両方で、Evo全体の説明責任の優先順位付けにおいて指導的役割を果たします。
進歩は一晩では起こらないし、不正行為や不正に反対する人々の勇気がなければ起こらない。 私たちはこれらの出来事にショックと悲しみを感じていますが、バッジを購入することを選択したすべてのプレイヤーにとってより強力で安全な文化のために、Evoをより良いモデルにするために必要なすべての変更に耳を傾け、尽力しています。 Project HOPEに約束された収益に相当する金額を寄付します。
Evo Onlineの開催日は7月4日(今日)なのですが、開催前日に何事!?
と思ったらさらにこの前日に
「EVO主催キュラー氏、未成年セクハラ行為が発覚し休職」
という香ばしいニュースが報道されていたようです。
そして翌日、EVOを主催するTriple Perfectは、キュラー氏がすべての役職を離れ、今後EVOには関係しないことを発表した、という流れになりました。
この件について調べてみると、どうやらこれは直近の話ではなく、Twitterで1990年~2000年代に行ったセクハラについての告発があり、それを受けて第三者による調査が行われた結果発覚した、ということのようです。
格ゲーのeスポーツイベントなわけですから、格ゲー発祥の地日本メーカーのタイトルが競技タイトルとして参加予定でした。
この報道を受けてその日のうちに「ストリートファイターV チャンピオンエディション」のカプコンや,「鉄拳7」のバンダイナムコなど各社がEVOへの参加取り消しを発表しました。
eスポーツ大会のセクハラ事件は過去にも起こっており、2017年にはスマッシュブラザーズで活躍していたNairo氏がフロリダの大会で行ったとされるセクハラについて糾弾され、所属チームのNRGとの契約が切らるといった出来事がありました。
また、つい先日Apex Legendsのパブリッシャーであるエレクトロニック・アーツ(EA)が、ゲームやeスポーツ業界の女性が、ゲーム中などに受けたセクハラなどの経験を公に話し出したことを受け、緊急声明を発表したばかりです。ゲーム業界のセクハラ事案は大きな問題になっています。
Our stance on harassment, abuse and misconducts in light of the events of the last few days. More information: https://t.co/aPL4HqvXGJ pic.twitter.com/siqgJh5yBn
— Electronic Arts (@EA) June 29, 2020
海外では日本とは比べ物にならないくらいeスポーツ人口が多く盛り上がっています。今回の事態がeスポーツ大会の文化に水を指すことにならないことを祈るばかりです。